愛着障害の克服 「愛着アプローチ」で、人は変われる [ 岡田尊司 ] 価格:858円 |
参考になった度:★★☆
筆者によれば、うつや発達障害、統合失調症といった心身の不調や対人関係の困難が「愛着アプローチ」で改善するケースがあるとのこと。
今まで読んだ本では、統合失調症の原因は、本人の持っている気質(脆弱性)とストレス負荷という説が有力で、「遺伝」や「親の育て方」は余り関係ないと説明しているものが多かった。
親の立場としては、第三者に「親の育て方は関係ない」と言ってもらえると罪悪感が薄まり、救われる感がある。とはいえ、我が家の場合は青年期に発病しているので親の育て方・接し方の影響は少なからずあるだろうなと思っている。
息子に対しては、それなりの愛情をもって子育てしてきたつもりではあるけれど、必要十分の愛情を与えられていたのかと問われれば自信がない。結果、息子側からみれば十分に愛された感が得られておらず、しっかりとした愛着が形成されていないのではないかと思う。
筆者の提案する「愛着アプローチ」の実践で息子に愛着が育めれば、統合失調症にも何かしらの良い影響がありそうな気はする。
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愛着を形成する方法
・ありのままを受け入れる
・求められたら応える(素早く反応する)
・気分やしぐさ、声のトーンを合わせる
・求められていないことは言わない
・余計な発言や助言より、無心になって聞く