夕方私が帰宅しましたら、ちょうど息子も外出から戻ったようでした。
「どこに行ってきたの?」と聞いたら「花子(妹)がお金忘れたから駅まで届けてきた」とのこと。どういう事が詳しく聞いたら
今朝、花子が寝坊していつもは徒歩で駅まで歩くところを自転車で行って駅前の駐輪場に自転車を停めたが、
帰宅時に駐輪場代を支払おうと財布を確認したところ、10円玉と1円玉しか入っていなくて100円の駐輪場代を支払えなかった。
そこで兄に駅まで100円持ってきてくれるように電話でヘルプを出したとのこと。(しかし財布に100円も入っていない女子高生って!?)
花子が駅で待っていたら兄が100円玉握りしめて笑顔で歩いてきたそう。妹のお願いを面倒がらずに聞いてあげるあたりは、なかなか良い兄であると思う
顛末を聞いて、息子に「駅までお金届に行ってあげて偉かったね、やさしいお兄ちゃんだね」と声をかけると、嬉しそうに笑っていた。
最近の息子は褒めると、それはそれはニコニコと嬉しそうな顔をする。それは統合失調症による退行(幼児化)症状の一つだと思う。
他にも「パジャマに着替えるの手伝って」とか「歯磨きするから見守っていて」とか「ハグして」とか健常な20歳男では考えられない言動が多々ある。
そうした言動は親から見て「かわいいと」思えばかわいい反面、「なんだかなー」と思わなくもないけれども、今は病気なのだからして、なるべく幼児化を受け入れるようにしている。
いつか退行がおさまる時が来たら病気も寛解と言えるかもしれない。