統合失調症の息子との日常

「統合失調症の子」の親になったひとの記録 あと夫の抑うつとか介護とか

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『魂の精神科訪問看護』西島暁子

魂の精神科訪問看護

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著者の西島さんは精神科訪問看護に特化した訪問看護ステーションを運営している方です。

 

この方の来歴はなかなかのハードモードです。

 

父親の教育虐待で幼少期より一緒に遊ぶ友達もほどんどいないほどの勉強一色(幼稚園受験→小学校受験→高校受験)。大学は医学部に入ることを強制されて二浪の末に医学部進学。

 

大学に入ったものの目的を持てず大学を休みがちに。これに対して両親は激怒したが、学業へのモチベーションを失い大学を中退。

 

すでに精神科看護師になっていた妹の勧めで看護師学校に入学し直して精神科看護師の道へ

 

精神科病棟看護の過労から不安・焦燥・不眠・希死念慮。同僚看護師や病棟の医師の判断により勤務している病院とは別の病院に強制入院(保護室)させられる。

 

退院後は短時間パート→常勤として精神科病棟看護に復帰。結婚&離婚。離婚直後に妊娠が発覚。シングルマザーとして出産することを決意。

 

酷いつわりで仕事ができず生活が困窮(生活保護の相談に行ったことも)。最終的には大学中退後上手くいっていなかった親に頭をさげて実家に戻ることに。

 

夜勤が多い病棟看護師だとシングルマザーとしての子育てとの両立が難しいと考え訪問看護師の道へ。

 

その後、病棟看護とは違い患者ととことん向き合える訪問看護の仕事に魅了され独立。他の事業所が断るようなさまざまな「困難ケース」も引き受けるように。

 

精神疾患を持つ人が地域で暮らし続けるための最後の砦という自負で奔走されている。

 

精神疾患を持つ人をサポートすることに使命を持ち、訪問看護師としての喜びややりがいを見出している一方で、ある意味割り切って冷静に対応しているところがプロなんだなと思いました。もちろんそうでなければ仕事として成り立たないでしょうね。